流体コンテナに対して任意の減衰域を定義する
 
 
 

流体を空間領域の一部として見せたくない場合、ペイントするかコンテナ内でカーブを使用することで、減衰域を指定できるようになりました。これによりコリジョンよりソフトなエッジが得られ、またその領域で密度の蓄積も生じません。さらにエッジをソフトにするには、エッジのドロップオフ(Edge Dropoff)を調整できます。この減衰は、シミュレーション自体の見映えがあまり変わらない限りにおいて、シミュレーションのシェイプを制御する必要があるあらゆる箇所で便利です。たとえば、クラウドが確実にある形の中で収まるようにしたい場合、減衰をペイントできます。また、減衰を使用して爆発のおおよその形を定義したり、フォグのパスを制御したりすることができます。

次のイメージでは、流体エフェクト(Fluid Effects)によって「R」のイメージが作られ、そして散開するクラウドのように徐々に消えて(シミュレーションされて)いきます。流体をあちこちに押すため、流体の空間領域内で乱気流が使用されています。減衰グリッドにより、密度の移動にかかわらず「R」の形が切り出されます。

流体エフェクト(Fluid Effects)用の減衰を表示するには

  1. 減衰の表示をオンにするには、流体コンテナを選択し、fluidShapeアトリビュート エディタ(Attribute Editor)で次の操作を行います。
  2. コンテナに入ったカーブまたは流体ペイント ツール(Paint Fluids Tool)を使用して、減衰のスタイルを作成します。

    詳細については、 流体エフェクト(Fluid Effects)用の減衰をペイントするにはまたは コンテナに入ったカーブを使用して流体エフェクト(Fluid Effects)の減衰を作成するにはを参照してください。

  3. 状況に応じて、fluidShapeアトリビュート エディタシェーディングセクションで、エッジのドロップオフ(Edge Dropoff)の値を調整します。減衰グリッドの使用で作業している場合、エッジのドロップオフの値として 0.5 をお勧めします。

流体エフェクト(Fluid Effects)用の減衰をペイントするには

  1. 流体エフェクト(Fluid Effects)グリッドを選択します。
  2. 流体エフェクト > コンテンツの追加/編集 > 流体ペイント ツール(Fluid Effects > Add/Edit Contents > Paint Fluids Tool) を選択します。

    流体ペイントツールの設定ウィンドウが表示されます。

  3. ペイント可能なアトリビュート(Paintable Attributes)プルダウン リストから減衰(Falloff)を選択します。

    ペイントする前に、 流体エフェクト(Fluid Effects)用の減衰を表示するにはの手順に従って必ず減衰の表示設定を行ってください。

  4. 流体グリッドにペイントして、減衰のシェイプを作成します。

コンテナに入ったカーブを使用して流体エフェクト(Fluid Effects)の減衰を作成するには

  1. 流体エフェクト(Fluid Effects)グリッドを選択して、Shift キーを押しながら希望のカーブを選択します。
  2. 流体エフェクト > コンテンツの追加/編集 > カーブから(Fluid Effects > Add/Edit Contents > With Curve) を選択します。

    カーブからの流体内容の設定オプション(Set Fluid Contents With Curve Options)ウィンドウが表示されます。

  3. 次の操作を実行します。

    カーブが減衰のシェイプを表すようになりました。

減衰データをキャッシュするには

  1. fluidShape アトリビュート エディタ(Attribute Editor)コンテンツの詳細(Contents Details)セクションのグリッドのキャッシュ(Grids Cache)サブセクション)で、減衰の読み込み(Read Falloff)チェック ボックスをオンに設定します。