メッシュ > クリーンアップ(Mesh > Cleanup)
 
 
 

選択項目に対しさまざまな操作を実行して、無関係で無効なポリゴン ジオメトリを特定し削除します。

関連項目

クリーンアップ エフェクト(Cleanup Effect)

このセクションでは、ポリゴン ジオメトリのクリーンアップに関する全般的なオプションを設定します。クリーンアップ(Cleanup)機能では、指定した基準にマッチするポリゴンを特定したり、指定した基準にマッチしないポリゴンを自動的に削除または修正したりすることができます。

操作(Operation)

ポリゴンをクリーン アップするか、選択するのみか選択します。

マッチするポリゴンのクリーンアップ(Cleanup matching polygons)

同じオプション設定に基づいて、選択したポリゴン ジオメトリが自動的かつ反復的に削除されます。これがデフォルト設定です。

マッチするポリゴンの選択(Select matching polygons)

このオプションを使用すると、設定した基準にマッチするポリゴンが選択されますが、クリーンアップは実行されません。

範囲(Scope)

オブジェクトの削除範囲を選択します。

選択したオブジェクトに適用(Apply to selected objects)

このオプションをオンに設定すると、シーン内の選択したポリゴン オブジェクトだけがクリーンアップされます。これがデフォルトの設定です。

すべてのポリゴン オブジェクトに適用(Apply to all polygonal objects)

このオプションをオンに設定すると、シーン内のすべてのポリゴン オブジェクトが削除対象として選択されます。

コンストラクション ヒストリの維持(Keep construction history)

このオプションをオンに設定すると、選択したポリゴン ジオメトリのコンストラクション ヒストリが削除されずに維持されます。

テッセレーションによる修正(Fix by Tessellation)

一部のポリゴン編集操作を使用してポリゴン メッシュを修正すると、不適切なアトリビュートを持つポリゴン フェースが生成されることがあります。たとえば、4 辺のフェース、5 辺以上のフェース、凹型フェース、穴のあるフェース、非平面フェースなどです。これらのオプションを使用すると、不適切なフェースをテッセレーション(三角化)することにより、こうした問題をクリーンアップすることができます。

次の図に、ポリゴン ジオメトリの編集後、発生する可能性のあるフェースの問題を示します。

ジオメトリの削除(Remove Geometry)

クリーンアップ操作時に削除するジオメトリと、ジオメトリを削除する許容値を指定します。削除できるジオメトリは以下のとおりです。

ラミナ フェース(Lamina faces)

ラミナ フェースは、そのすべてのエッジを共有しています。ラミナ フェースを選択して削除する場合、Maya は、すべてのエッジを共有するフェースを削除します。このタイプのフェースを削除すると、特にモデルをゲーム コンソールにエクスポートする場合に、不必要に処理時間をかけることがなくなります。

たとえば、複製したフェースの分離(Separate Duplicated Faces)オプションをオフにした状態で メッシュの編集 > フェースの複製(Edit Mesh > Duplicate Face)を実行したとします。 相互に重なった 2 つのフェースが作成されます。この 2 つのフェースの頂点を後でマージすると、同じエッジを共有することになります。ラミナ フェースをオンにしてクリーンアップを使用すると、余分なフェースを削除できます。

非多様体ジオメトリ(Nonmanifold geometry)

このオプションをオンに設定すると、非多様体ジオメトリがクリーンアップされます。次のいずれかのオプションを選択して、クリーンアップ後の法線の結果を制御します。非多様体ジオメトリの詳細については、 2 多様ポリゴン ジオメトリと非多様ポリゴン ジオメトリを参照してください。

法線とジオメトリ(Normals and Geometry)

非多様体の頂点またはエッジのクリーンアップ時に法線方向が揃えられます。

ジオメトリのみ(Geometry only)

法線を変更せずに非多様体ジオメトリをクリーンアップします。

注:クリーンアップ機能では頂点のマージとゼロ長エッジのコラプスが可能なため、クリーンアップ機能によって非多様体ジオメトリが出力される場合があることがあります。

これは、メッシュ上で累積的に複数のクリーンアップ操作を実行するようにクリーンアップ オプションを設定すると発生する可能性があります。

こうした状況が起こり得る場合は、クリーンアップ機能を複数回実行し、最後に実行するときのみ、ジオメトリの削除(Remove Geometry)非多様ジオメトリの削除(Remove Non-Manifold Geometry)オプションをオンにすることをお勧めします。

ゼロ長のエッジ(Edges with a zero length)

ゼロ長のエッジを削除すると、指定した許容値内の非常に短いエッジが削除されます。

長さ許容値(Length tolerance)

ゼロ長のエッジ設定がオンの場合に削除するエッジの最短の長さを指定します。

ジオメトリ領域ゼロのフェース(Faces with zero geometry area)

ジオメトリ領域がゼロのフェース(たとえば、ジオメトリ領域が 0 ~ 0.0001 のフェース)を削除する場合、フェースは頂点をマージすることにより削除されます。長さ許容値を指定して、エッジの頂点がマージされるように設定すれば、定義した許容値内の領域のフェースを確実に削除することができます。ただし、許容値以下のフェースを削除するとき以外はエッジを削除したくない場合は、エッジの削除許容値を指定した後でゼロ長のエッジをオフにします。

領域許容値(Area tolerance)

ジオメトリ領域ゼロのフェースがオンの場合に削除するフェースの最小領域を指定します。

マップ領域ゼロのフェース(Faces with a zero map area)

マップ領域がゼロのフェースを削除する場合、フェースの関連する UV テクスチャ座標がチェックされ、指定した許容値内に UV がないフェースが削除されます。

領域許容値(Area tolerance)

マップ領域ゼロのフェース設定がオンの場合に削除するフェースの最小領域を指定します。

注:オブジェクトとそのインスタンスに対してクリーンアップを同時に実行すると、予期せぬ結果が生じます。 これは通常、すべてのすべてのポリゴン オブジェクトに適用(Apply to all polygon objects)が有効になっている場合に発生します。より優れたワークフローは、オリジナルのオブジェクトだけをクリーンアップすることです。それによってインスタンスもクリーンアップされます。