ファイルパス変数
 
 
 
MAYA_APP_DIR(Windows、Linux)

これは、個人的な Maya アプリケーション ディレクトリを定義するための変数です。このディレクトリには、プロジェクトの他、次のような重要な項目が含まれます。

MAYA_APP_DIR はオペレーティング システムからのみ設定できます。Maya.env は使用できません。この変数を設定しない場合、デフォルトの値は ~username/maya(Linux)、 または <ドライブ名>:\Documents and Settings\<ユーザ名>\My Documents\maya (Windows)になります。

Mac OS X では、オペレーティング システムから環境変数は設定できません。

MAYA_CMD_FILE_OUTPUT

この変数はスタートアップ時に cmdFileOutput コマンドを有効にして、スクリプト エディタ(Script Editor)の内容を自動的に指定したファイルに出力します。ファイル名を指定しない場合は、エラーは標準エラー出力(たとえばターミナル ウィンドウ)に送られます。この機能は、Maya がスタートアップ時にクラッシュした際、エラー メッセージをトラッキングするのに便利です。

注:スクリプト エディタの内容は、スクリプト エディタと指定した出力位置の双方に表示されます。
MAYA_FILE_ICON_PATH

この変数は、Maya 3.0 以降、使用されていません。代わりにこの変数 XBMLANGPATHを使用してください。

MAYA_MODULE_PATH

Maya モジュール ファイルへの検索パスを定義します。モジュール ファイルには、サブディビジョン サーフェスなど、特定の Maya コンポーネントがインストールされている場所が記述されています。一般に、この変数は設定する必要はありません。ただし、Maya はモジュール ファイルから抽出された個々のパスに対して、拡張子「plug-ins」、「presets」、「scripts」、「icons」 を追加してから、それぞれ、MAYA_PLUG_IN_PATH、MAYA_PRESET_PATH、MAYA_SCRIPT_PATH、XBMLANGPATH に追加するという点に注意してください。

次の表は、デフォルト パスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。

Windows のデフォルト Mac OS X と Linux のデフォルト
<ユーザ ディレクトリ>/My Documents/maya/2009/modules<ユーザ ディレクトリ>/My Documents/maya/modulesC:/Program Files/Common Files/Autodesk Shared/Modules/maya/2009

C:/Program Files/Common Files/Autodesk Shared/Modules/maya

<Maya ディレクトリ>/modules/

$MAYA_APP_DIR/maya/2009/modules $MAYA_APP_DIR/maya/modules /usr/autodesk/modules/maya/2009 /usr/autodesk/modules/maya

注:作成するファイル パスにスペースを使用すると、ファイル パスが Maya では表示されないため、ディレクトリ内に格納されているアイコン イメージ ファイルにアクセスできない場合があります。この問題は、ファイル パスにスペースを使用しないことで回避できます。
MAYA_MOVIE_DIR

この変数は、ムービー ファイルが保管されているディレクトリの設定をオーバーライドするために使用されます。デフォルトは $MAYA_LOCATION/movies です。

MAYA_LOCATION

Maya のインストール ディレクトリへのパス。この変数を設定しない場合、デフォルトで/usr/autodesk/maya<バージョン番号>(Linux)またはC:\Program Files\Autodesk \Maya<バージョン番号>(Windows)が使用されます。

Mac OS X では、Maya は/アプリケーション/Maya 2009/Maya.app としてインストールされます。Mac OS X アーキテクチャでは Maya アプリケーション パッケージのコンテンツにアクセスすることが難しくなっているため、Mac OS X では MAYA_LOCATION を使用しないことを強く推奨します。代わりに、次のロケーションを使用してください。

Linux では、TMPDIR だけを設定します。Windows では、TEMP と TMPDIR の両方を設定します。この変数を設定しない場合、テンポラリ ディレクトリは /tmp(Linux)、C:/temp(Windows)、または Documents/temp のホーム フォルダ下になります。

XBMLANGPATH

この変数には、シェルフ(Shelf)ボタンで使用されるアイコンなどのアイコン ファイルのロケーションを指定します。Linux では、構文は他のパスと多少異なります。例:

XBMLANGPATH = "./icons/%B:$HOME/dev/icons/%B"

この例では、%B はプレースホルダで、Maya により、ビットマップ ファイル名と置き換えられます。

次の表は、デフォルト パスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。

Windows のデフォルト Linux のデフォルト Mac OS X のデフォルト

%MAYA_APP_DIR%\maya\2009\prefs\icons%MAYA_APP_DIR%\maya\prefs\icons

%MAYA_LOCATION%\icons

%MAYA_LOCATION%\icons \paintEffects

%MAYA_LOCATION%\icons \cloth

%MAYA_LOCATION%\icons \fur

$MAYA_APP_DIR/maya/2009/prefs/icons/%B

$MAYA_APP_DIR/maya/prefs/icons/%B

/usr/autodesk/userconfig/maya/2009/icons/%B

/usr/autodesk/userconfig/maya/icons/%B

$MAYA_LOCATION/icons/%B

$MAYA_LOCATION/icons/paintEffects/%B

$MAYA_LOCATION/icons/cloth/%B

$MAYA_LOCATION/icons/fur/%B

ホーム フォルダの下の、ライブラリ/Preferences/Autodesk/maya/2009/prefs/icons の中

ホーム フォルダの下の、ライブラリ/Preferences/Autodesk/maya/prefs/icons の中

/ユーザ/共有/Autodesk/maya/2009/icons

/ユーザ/共有/Autodesk/maya/icons

Maya パッケージの中の、/アプリケーション/Autodesk/Maya 2009/Maya.app

MAYA_MR_STARTUP_DIR

この変数で maya.rayrc ファイルの位置を指定することができます。