マッスル ジグルについて
 
 
 

本セクションでは、マッスルの ジグル(Jiggle)設定について説明します。ここに挙げる例は、マッスル スプライン ベースのマッスルのような他のマッスル タイプにも適用できます。

マッスルのコントロールを選択すると、ジグルのさまざまなアトリビュートが表示されます。通常は、ジグル(Jiggle)サイクル(Cycle)レスト(Rest)アトリビュートです。また、Maya マッスルには、X、Y、Z の個別の値と インパクト(Impact)などさらに多数のオプションがあります。

ジグル(Jiggle)

コントロールにおけるジグルの基本乗数です。0 に設定するとジグルは発生しません。値を大きくすると、マッスルの移動時に発生するジグルの量がより強く、極端になります。

ジグル X/Y/Z(JiggleX/Y/Z)

ジグル(Jiggle)値の乗数です。これらの値は、コントロール スペースに関連します。MuscleCreator マッスルは常に、長辺方向に沿った Y 軸ポイントのようなコントロールを持ちます。この場合、X 値と Z 値によってマッスルのプレーンでのモーションが強くなったり弱くなったりし、Y 値によって長辺方向に沿ったジグルの量が変わります。マッスルが長辺方向に沿って内破またはスライドし過ぎないようにするため、デフォルト値は X 値と Y 値よりも小さく設定されています。

ジグル インパクト(Jiggle Impact)

マッスルが静から動、または動から静に急速に変化する際に発生するジグル。事実上、モーションに大きな変化が起きると、ジグル インパクト開始(Jiggle Impact Start)アトリビュートによって強度やその変化によるエフェクトの量が設定されます。このモーションは、マッスルの軸を中心とした回転移動として適用されます(X-Z プレーンでのジグルのみ)。

ジグル インパクト開始(Jiggle Impact Start)/ジグル インパクト中止(Jiggle Impact Stop)

適用されるインパクト モーションを起こすために必要なフォースの大きさを設定します。通常は、マッスルが動きを停止するとき(大きな生物が歩行サイクルで足を止める場合など)にジグルを発生させますが、動きを再開するときはそれ程必要ありません。このため、ジグル インパクト開始(Jiggle Impact Start)値は 1000 などの大きな数値にし、マッスルのフォースが 1 フレームに 1000 単位以上変化しない限りトリガされないようにします。ジグル インパクト中止(Jiggle Impact Stop)のデフォルトは、マッスルのフォースがフォース/動きのある値から 0.001 単位小さい値になるまでインパクト ジグルがトリガされないことを意味します。

ジグル インパクト(Jiggle Impact)のエフェクトを確認する最適な方法は、ジグルの法線の X/Y/Z の値を 0 に設定してから、マッスルの移動と急停止をアニメートし、そのジグル インパクト(Jiggle Impact) 設定で再生することです。

サイクル(Cycle)

マッスルが前後にバウンスするときのフレーム数。たとえば、値 12 はマッスルが 12 フレームの間、前後にジグルすることを意味します。値を小さくするとマッスルの折り返しが早くなり、大きくするとマッスルが重く動作がゆっくりになるように見えます。

レスト(Rest)

フォースの作用が停止した後、マッスルがレスト状態になるまでのフレーム数。この値を大きくすると、マッスルが動きを停止するまでの時間が長くなります。