シェーディング ネットワークとは、カラーやテクスチャが(通常はライトと共に)どのようにサーフェス(マテリアル)の最終的な外観を作り上げているかを定義する、コネクトされたレンダリング ノードの集まりです。シェーディング ネットワークは、通常、シェーディング グループ ノードにコネクトされた任意の数のレンダリング ノードで構成されます(レンダー ノードの詳細については、 レンダー ノードを参照してください)。
シェーディング ネットワークの構築では、大部分の時間がノード アトリビュートの相互コネクトや、サーフェスの外観と位置を表すノード アトリビュートの調整に費やされます。
シェーディング ネットワークの構築の詳細については、 シェーディング ネットワークの作成の概要を参照してください。
デフォルト時、1 つのファイルを Maya に複数回インポートすると、その都度、ジオメトリとシェーディング ネットワークの複製が作成されます。これらの冗長シェーディング ネットワークとジオメトリの再割り当てはシーンのサイズとロード時間を増加させ、作業中のシーンを煩雑なものにします。シーン インポート時にシェーディング ネットワークの複製(もちろん、複製が不要な場合ですが)を行わないようにするか、または、作業中のシーン内から複製されたネットワークを削除することができます。
シーンのインポート( ファイル > インポート(File > Import))時に冗長シェーディング ネットワークのインポートを行わないようにするには、重複シェーディング ネットワークの削除(Remove Duplicate Shading Networks)をオンにします。
冗長シェーディング ネットワークを削除するには、ハイパーシェード(Hypershade)で 編集 > 重複シェーディング ネットワークの削除(Edit > Delete Duplicate Shading Networks)を選択します。
シェーディング ネットワークは、ネットワークの左側からデータが送られ、右端のノードで最終的なシェーディング結果が作成されるデータ フロー ネットワークとして設計されています。一番右側のノード(デフォルトでは可視とならない場合もあります。非表示の場合は、ハイパーシェード(Hypershade)の入力と出力コネクション(Input Connections and Output Connections)ボタンをクリックします)が、そのネットワークのシェーディング グループです。
シェーディング グループはマテリアル、テクスチャ、ライトの集まりであり、イメージのシェーディングやレンダーに必要なアトリビュートのすべてを効果的に表現します。
シェーディング グループの上流(左端に近い方)にコネクトされたすべてのノードは、シーン内のサーフェスの最終的な外観に影響を与えます。いずれかのノードのアトリビュートやコネクションを調整すると、下流(右端に近い方)のノードに反応がもたらされ、イメージの最終レンダリング結果に表れます。シェーディング グループのコネクションを手動で編集することはお勧めできません。ハイパーシェード(Hypershade)やシェーディング グループ エディタなどの高水準インタフェースを使用して、コネクションの整合性を維持してください。コネクションが不整合になると、レンダリング時にサーフェスが表示されません。
これらの入出力コネクションの詳細については、 ノード コネクションを表示するを参照してください。
シェーディング グループ ノードのアトリビュートの説明については、 シェーディング グループ ノードのアトリビュートを参照してください。
Maya では独自のシェーダ ライブラリを使用して、アプリケーションに表示させることができます。シェーダ ネットワーク ライブラリの表示と取り扱いの方法については、 シェーダ ライブラリ ギャラリを表示するを参照してください。
さらに Maya には、いろいろな mental images® mental ray® シェーディング ネットワークが付属しています(ハイパーシェード(Hypershade)で表示するには、mental ray for Maya をロードする必要があります)。mental ray for Maya シェーディング ネットワークの作成およびロードの方法については、 Maya でカスタムメイドの mental ray for Maya シェーダを使用するを参照してください。