移動先: 概要 戻り値 関連項目 フラグ MEL の例

概要

dynExport [-allObjects boolean] [-attribute string] [-format string] [-maxFrame time] [-minFrame time] [-overSampling int] [-path string] [objects]

dynExport は「元に戻す」が可能、「照会」が不可能「編集」が不可能です。

パーティクル データがディスク ファイルにエクスポートされます。

キャッシュ エクスポート(-format cache)の場合は、カレントの dynGlobals ノードの 3 つのアトリビュートも設定されます。useParticleRenderCache アトリビュートは true に、min/maxFrameOfLastParticleRenderCache アトリビュートは最小フレームと最大フレームに設定されます。

エクスポートされた .pda ファイルや .pdb ファイルの名前は、object name.frame.extension という形式になります。extension は「pda」か「pdb」です。

.pdc ファイルの命名規則も同じですが、フレーム番号ではなく、時間の正確な表現が使用されます。

pda フォーマットと pdb フォーマットでは、すべてのパーティクル単位のアトリビュート、すべての整数型アトリビュートか浮動小数点型アトリビュートがデフォルトでエクスポートされますが、非表示のものや保存できないものはエクスポートされません(例外: LOD はデフォルトではエクスポートされません)。pdc フォーマットでは、パーティクル オブジェクトが状態キャッシュで必要とする、すべてのアトリビュートがエクスポートされます。

選択したアトリビュートのみを指定するには、-atr フラグ(多目的)を使用します。キャッシュに便利なようにすべてのアトリビュートが必要になるので、通常はこのフラグを pdc タイプで使用しないでください。

dynExport では、カレント フレームのデータ、または -mnf と -mxf で指定したフレーム範囲のデータがエクスポートされます。開始フレームにまだ達していない場合は、dynExport によってシーンが再計算されます。要注意: dynExport を -prompt モードで使用すると、オブジェクトは自動的に強制評価されません。評価はスクリプトから実行してください。 評価の近道として、それぞれのフレームで各パーティクル オブジェクトの「count」アトリビュートを要求することが挙げられます。ソルバは相互に独立して動作するので、エクスポートするそれぞれのオブジェクトで count アトリビュートを要求する必要があります。インタラクティブ モードの場合、オブジェクトは自動的に評価されるので、評価について気にすることはありません。

別のパーティクル オブジェクトにあるパーティクルに含まれるコリジョンから作成されるパーティクルの、パーティクル オブジェクトをエクスポートする場合には、空のキャッシュ ファイルを作成するのでないかぎり、従属チェーンに同時に含まれるパーティクル オブジェクトをすべてエクスポートしたかどうかを確認する必要があります。

パーティクル単位のアトリビュート以外の場合、pda フォーマットと pdb フォーマットでは、パーティクルごとに同じ値が書き込まれます。パーティクル単位のアトリビュート以外では、float、double、doubleLinear、doubleAngle、byte、short、long、enum をエクスポートできます。前から 4 つは「Real」(PDB パーティクル)として、後の 4 つは「Integer」としてエクスポートされます。

pda フォーマットと pdb フォーマットの場合、「particleId」と「particleId0」は、それぞれ「id」と「id0」という名前で整数としてエクスポートされます。その他すべてのアトリビュートはロング ネームでエクスポートされます。

戻り値

stringエクスポートしたファイルへのパス

関連項目

getParticleAttr, particle

フラグ

allObjects, attribute, format, maxFrame, minFrame, overSampling, path
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
-attribute(-atr) string createmultiuse
エクスポートするアトリビュートの名前。指定したオブジェクトに指定したアトリビュートが含まれない場合、dynExport はエラーとなり、エクスポートは実行されません。
-minFrame(-mnf) time create
エクスポートする開始フレーム。エクスポート操作では、最小フレームから最大フレームのシーンがエクスポート中に再生されます。
-maxFrame(-mxf) time create
エクスポートする終了フレーム。
-overSampling(-os) int create
エクスポート中に使用されるオーバーサンプリング。
-allObjects(-all) boolean create
セレクション リストが無視され、すべてのパーティクル オブジェクトがエクスポートされます。 オブジェクト名も指定した場合、-all フラグは無視されます。
-path(-p) string create
ワークスペースのサブディレクトリである「particles」ディレクトリを指定し、エクスポート済みファイルを格納できます。 デフォルトでは、ワークスペース パーティクル ディレクトリにファイルが格納されます。-path は、このディレクトリの相対パスです
(注: これは、パスがワークスペース ルート ディレクトリの相対パスだった、Maya の以前のバージョンからの変更です)。 「particles」ディレクトリは、プロジェクト ウィンドウかワークスペース -fr コマンドを使用して任意の場所に設定できます(この方法で、エクスポートに絶対パスを使用することができます)。
-path フラグでは、「/」や「\」を含む文字列が処理されません。すなわち、ディレクトリ階層の 1 レベル下のみが処理されます。 存在しないパスを指定した場合、可能であればそのパスが作成されます。パスを作成できない場合、警告が表示され、エラーになります。 パーティクル データ ディレクトリが定義されていないプロジェクトを使用すると、dynExport では、「particles」というデフォルト ディレクトリが作成されてワークスペースに追加されます。
-format(-f) string create
目的のフォーマット。「binary」(「pdb」)、「ascii」(「pda」)、「cache」(「pdc」)のうちいずれかになります。
pdc フォーマットは、Maya パーティクル システムでパーティクル データをキャッシュするために使用します。pda フォーマット オプションと pdb フォーマット オプションは、その他のソフトウェアが関係するパイプライン用です(たとえば、社内で作成したプログラムにデータを送信する場合など)。 Maya では pda フォーマットと pdb フォーマットを読み込めません。
pdb フォーマットの正式な説明はありませんが、ExploreMe/particles/readpdb ディレクトリに、この pdb フォーマットを読み取る小さくてシンプルな C プログラム「readpdb」のソースと Makefile が含まれています。reapdb は、ファイルをエクスポートしたプラットフォームで、コンパイルと実行する必要があります。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL の例

dynExport -mnf 5 -mxf 10 -os 2 -atr position -atr velocity -p "PDB" particle1;

// Export position and velocity attributes for particle1
// for frames 5 through 10 at every half frame interval,
// to files in subdirectory "PDB" of the workspace root
// directory. The default format (binary) will be used.