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(1077) FLEXlm シングルサーバーのクイックスタートガイド 03/21/03
適用バージョン:3ds max 4.3、3ds max 5

目次

FLEXlmとは?
対応OS
FLEXlmのインストレーション

FLEXlmをインストールする場所
インストレーションの手順
オートデスクからオーソライゼーションを取得する
ライセンスファイルの取得に必要なもの
サーバー名とホストID
オートデスクからライセンスファイルを取得したら
コピー及び保存
FLEXlmサーバーの構成
最後に

FLEXlmとは?

FLEXlmというのは、3ds max 4.3及び3ds max 5においてネットワークライセンスを管理するテクノロジーを言います。
                                                


FLEXlmの対応OS

ネットワークライセンスマネージャーに対応するOSは、以下のオペレーティングシステムです。これ以外のOSには対応していません。

・Windows NTワークステーション
・Windows NTサーバー
・Windows XP Professional
・Windows 2000 Professional
・Windows 2000サーバー
                                                


FLEXlmのインストレーション

ここでは、FLEXlmのインストール場所及び方法について説明します。
                                                

FLEXlmをインストールする場所

ネットワークライセンスマネージャーは、通常、サーバーにインストールします。ライセンスマネージャーは、オートデスクからオーソライゼーションを取得すると、FLEXlmライセンス用に構成し、3ds max 4.3及び3ds max 5を搭載したクライアントコンピュータにライセンスの提供を開始できます。図1の"ネットワークライセンス管理者用"参照)。

注意:ライセンスは、Ethernetカードアドレスによってサーバーと接続します。ライセンスの変更は、オートデスクへライセンスの転送リクエストをして行います。
                                               


インストレーションの手順

CD-ROMドライブに3ds maxのアプリケーションCDを挿入します。ディスクリートセットアッププログラムが開始します。セットアッププログラムが自動的に開始しない場合、CDドライブのアイコンを開き、setup.exe.fileをダブルクリックします。

セットアッププログラムメニューから、"Autodeskライセンス管理ツールやドキュメントのインストール"を選択します。図1参照)。

図1 3ds maxインストレーションの画面


次に、画面の指示に従い、オートデスクライセンスマネージャーツールをインストールします。図2a、2b、2c参照)。


図2a オートデスクライセンスマネージャーツールのインストレーション中に表示される画面

図2b

図2c


インストレーションの最後に、"ネットワークセットアップウィザードを起動して3ds maxデプロイメントのセットアップを行ってください"、という画面が表示されます。ここでは、デプロメントのインストールについては触れません。このオプションは、セットアッププログラムメニューの"ネットワークセットアップウィザード"からいつでも選択可能です。
                                                


オートデスクからオーソライゼーションを取得する

サーバーへライセンスをインストールするために、3ds maxを使用する前に、登録情報をオートデスクへ送らなくてはなりません。

注意:FLEXlmライセンスを取得するまでの間、3ds maxを使用できる猶予期間はありません。3ds maxの使用は、ライセンス取得後可能になります。
                                                


ライセンスファイルの取得に必要なもの

次に、オートデスクのユーザ登録センターからライセンスファイルを取得します。ライセンスファイルの取得には、以下の情報が必要です。

・製品のシリアル番号。シリアル番号は3ds maxのパッケージ(箱)に付いた黄色いシールに記載されています。
・サーバー名(システム名)
・ホストID(Ethernetアドレス)
・オートデスクからライセンスファイルを送信可能なe-mailアドレス
・登録情報(氏名、住所、電話番号)
                                                


サーバー名とホストID
サーバー名とホストIDを調べるには、LMツールを起動します。
Windowsのスタートメニューからプログラム>オートデスクライセンスマネージャー>ツール>LMツールを開きます。
システム設定タブを選択します。図3参照)。


図3 サーバー(ホスト)名とホストID(Ethernetアドレス)がハイライトされたLMツール


オートデスクユーザ登録センターへ上記の情報を漏れなく伝えます。ディスクリートではe-mailでのみ、ライセンス申請の受付を行っています。ユーザ登録センターへのご連絡に関しては、同梱された"最初にお読みください"カードをご覧下さい。
オートデスクユーザ登録センターの連絡先は以下のとおりです。
E-mail japan.register@autodesk.com
電話 03-6221-1790
                                                


オートデスクからライセンスファイルを取得したら

ライセンス情報はe-mailでお手元に届きます。FLEXlmサーバーは、ハードディスクに保存されたファイルからライセンス情報を読み取ります。そのため、e-mailからライセンス情報をディスクのファイルへコピーし、保存する必要があります。
                                                


コピー及び保存

ライセンスファイルの内容をe-mailからNotepadなどのテキストエディターへコピーします。MicrosoftのWordのようなワードプロセッサーなどは使用しないで下さい。Wordなどのプログラムを使用すると、プログラムのフォーマットなどによって、LMツールがライセンスを読み取れなくなる場合があります。

ライセンスの内容(例)
SERVER thunderbird 0010b59bb26a
USE_SERVER
VENDOR autodesk flex port=2080
INCREMENT 3SSMAX_5_OF autodesk flex 1.00 16-oct \
VENDER_STRING=educational SUPERSEDE DUP_GROUP=h \
ISSUED=09-oct- option=142=33BDF7944532

Program Files\Autodesk Licence Manager\licenseフォルダにファイルを保存します。ライセンスファイルには、licence.licや3dsmax5_25.licといった内容を説明する名前を付けることもできます。この場合、.licまたは.dat拡張子が付いていることを必ず確認して下さい。
ユーザ登録センターからのe-mailがライセンスファイル形式で添付されている場合は、添付ファイルが、.licファイルであることを確認して上記フォルダにファイルを保存します。
                                                

FLEXlmサーバーの構成

1.LMツールアプリケーションを開く(スタート>プログラム>オートデスクライセンスマネージャー>ツール>LMツール)
2.Server/License Fileタブを選び、"Configuration using Services"を選択する。(図4参照)


図4 "Configuration using Licence File"を選ぶ間違いが多い


3.Configure Services Tabを選び、プルダウンリストからService Nameを選択する。

注意:"Configure Service"が見当らない場合、Server/License Fileで"Configuration using Services"を選択しているかどうか確認して下さい。

4.管理に使用するサービスがFLEXlm Service 1であることを確認する。今後、このサーバーへライセンスを追加する場合、異なる名前を使用する。(図5参照)


図5
複数のソフトウェアでライセンス管理にFLEXlmを使用する場合、このドロップダウンリストのオプションも複数になります。


5.ライセンスマネージャーデーモン(lmgrd.exe)へのパスを入力する。このファイルは、通常、\Program Files\Autodesk Licence Managerフォルダにインストールされる。
(図6参照)


注意:他のアプリケーションもFlexlm技術を使用している場合、新しいサービスの作成が別途必要です。
・Service Nameフィールドに新しい名前を入力する
・ダイアログの"Path to the lmgrd.exe file"と"Path to the license file"テキストフィールドを設定する。(Browseボタンを使い、マシンにおけるファイルの場所をブラウズする。)
・Save Serviceを選択する。これによって、適正な構成で新しいサービスが生成される。


6.次に、ライセンスファイルへのパスを入力する。このライセンスファイルは\Program Files\Autodesk Licence Managerフォルダに入ります。
(図6参照)


図6 LMツールソフトウェアのConfigure Serviceタブ設定

注意:"Start Server at Power Up"及び"Use Services"オプションが選択されていることを確認して下さい。


7.デバッグログを保存する場所へのパスを入力する。
8.システム起動時にlmgrd.exeを自動的に起動するには、Start Server at Power Up(起動時にサーバーを起動)を選択する。(デフォルト設定)
9.Use Servicesを選択し、Windowsサービスとしてlmgrd.exeを起動する。(デフォルト設定)
10.Save Serviceを選択し、FLEXlm Service 1に付けたサービス名で新しい構成を保存する。
11.Start/Stop/Rereadタブを選択する。
12.Start Serverを選択し、ライセンスサーバーを起動する。数秒後、ライセンスサーバーがスタートし、クライアントのリクエストに応える準備が整う。
(図7参照)


図7 LMツールのStar/Stop/Rereadタブ
                                                 


最後に
ここでは、FLEXlmライセンスサーバーのインストレーション、ライセンスの取得、FLEXlmサーバーの構成と、サーバーがライセンス提供をする準備ができるまでの手順を説明してます。
ここで説明する手順を行いましたら、次のステップでは、各クライアントマシンからサーバーを見ることができるか、各クライアントマシンがFLEXlmライセンスを使用するように構成された3ds max 4.3又は3ds max 5を搭載しているかを確認します。

                                                           

   
(1186) 3ds max 4から3ds max 5にcharacter studioのライセンスを転送するには 12/19/02
適用バージョン:3ds max 5、3ds max 4、character studio 3、character studio 4

character studio3を購入された方は、追加費用無く3ds max 4又はアップグレードした3ds max 5でcharacter studioを使用できます。但し、3ds maxのバージョンが変わると、character studioは、新たにオーソライズが必要になります。


次のことにご注意ください
・ character studioは、必ず3ds max CDからインストールしてください。CDからインストールすれば、互換バージョンを確実にインストールすることができます。
・ 3ds max 4で使用しているcharacter studio 3のライセンスを3ds max 5で使用することはできません。
・ character studio 3ユーザが3ds max 5.1 CDからcharacter studio 4をインストールした場合、3ds max 5.1をオーソライズするまでの間、character studio 4を使用できます。character studio 4のオーソライゼーションを取得するには、別途character studio 4へのアップグレードの購入が必要となります。


character studioのオーソライゼーション
いずれの場合も、3ds maxを起動し、character studioを起動します。character studioは、3ds maxウィンドウの右側にあるコマンドパネルで作成タブ(先が光った矢印)を開き、システム(一番右の歯車二つの絵)をクリックし、オブジェクトタイプからBipedを選択します。
これで、オーソライゼーション画面が表示されます。

・ オーソライゼーションウィザードに従い、ウェブからオーソライズします。インターネットに接続していれば、これが一番簡単な方法です。

   
(483) ポータブルライセンスユーティリティ(PLU)を使ってライセンスを移動する 11/21/02
適用バージョン:3ds max 5、3ds max 4

概要
別の場所でも3ds max 4又は3ds max 5の作業を続けたい場合、ライセンスをノートパソコンなどの他のワークステーションへ移動します。ここでは、ライセンスを移動する手順を説明します。


問題
3ds maxをインストールし、オーソライズしました。他の場所でも3ds maxを使用したいと考え、別の場所へも3ds maxをインストールし、使用していました。しかし、別の場所へインストールした3ds maxは1ヶ月の猶予期間が過ぎてしまったので、使用するにはライセンスを移動しなくてはなりません。どうすれば、ライセンスを移動できるでしょうか?


解決法
ワークステーション間でライセンスを移動するには、ポータブルライセンスユーティリティ(PLU)を使用します。ライセンスの移動方法を説明します。

注意:ライセンスを移動するには、同じ3ds maxCDからインストールされ、同じパッチを使用していなくてはなりません。また、それぞれのライセンスのC−Dillaが同じバージョンでなくてはなりません。


注意:二台目のマシンは持っていないけど、ライセンスの移動について知りたい場合、自分のマシン内でエクスポートとインポートを試すことができます。


主に使用するワークステーションをセットアップする(ベースワークステーション)

・ 主に使用するワークステーション(使用頻度が高いワークステーション)に3ds max 4又は3ds max 5をインストールします(ベースワークステーション)
・ 3ds maxをオーソライズし、動作を確認します。
・ 3ds maxを終了します。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選択します。
・ 3ds maxポータブルライセンスユーティリティ画面が表示されるたら、"インポート"タブを選択します。(図1参照)


図1 マシン認識コードがハイライトされた状態のポータブルライセンスユーティリティ

・ マシン認識コードのフィールドを右クリックし、コピーを選択します。

注意: マシン認識コードはそれぞれのマシンによって異なります。マシン認識コードはインストールしたソフトウェアではなく、ハードウェアを基準としています。


ベースワークステーションをライセンスプールに追加する
・ ポータブルライセンスユーティリティ画面の"プール"タブを選択します。
・ "追加"をクリックします。(図2参照)


図2 ポータブルライセンスユーティリティ − プールにマシンを追加する

・ マシン詳細の追加というダイアログが表示されます。マシン名に適当な情報を入力します。マシンの名前そのままでも、Bob@Workのように説明的な名前でも構いません。

注意: マシン名を確認するには、デスクトップにあるマイコンピュータのアイコンを右クリックし、プロパティを選択します。プロパティボックスが現れたら、ネットワークIDタブを選択します。


・ マシン認識コードのフィールドを右クリックして、貼り付けを選択します。
・ OKをクリックします。

結果: ベースワークステーションがライセンスプールに追加されます。ここでは、まだライセンスをエクスポートしていません。3ds maxは通常通り、動作します。練習で行う場合は、ここでベースワークステーションのライセンスをベースワークステーション自体へ転送します。


第2のワークステーションをセットアップする
次に、二番目のワークステーションをセットアップします。ベースワークステーションのライセンスプールに二番目のワークステーションを追加すれば、2台のマシン間でライセンスの転送が可能になります。

・ 二台目のワークステーションに3ds maxをインストールします。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ ポータブルライセンスユーティリティのダイアログボックスが開いたら、インポートタブを選択します。
・ マシン認識コードを書き留めます。


第2のワークステーションをライセンスプールに追加する

・ ベースワークステーションに戻ります。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ プールタブを選び、追加をクリックします。
・ マシン名のフィールドに正しいマシン名を入力します。
・ マシン認識コードフィールドには、書き留めた第2のワークステーションのコードを入力します。
・ OKをクリックすると、ライセンスが追加されます。(図3参照)

図3 ベースワークステーションのライセンスプールに二つのワークステーションが追加されている


有効なライセンスを第2のワークステーションにエクスポートする

・ ベースワークステーションに行きます。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ ポータブルライセンスユーティリティのダイアログボックスが開いたら、エクスポートタブを選択します。
・ ライセンスツリーのプール部分を開き、第2のワークステーションを選択します。(図4参照)


図4 プールに2台のコンピュータがリストされている。2番目のワークステーションを選択する。

・ エクスポートをクリックすると、"エクスポート中"ダイアログボックスが表示されます。(図5参照)


図5 ボックス下部の記述を読み、正しいマシンにエクスポートしようとしていることを確認します。

・ OKをクリックすると、エクスポートタイプの選択画面が表示されます。(図6参照)


図6 初めて転送する時は、"ファイルを転送"オプションを使用します。(license.ctl)。次回より、"コードを転送"オプションを使用することができます。

・ "ファイルを転送"オプションをオンにします。この例では、"C\3dsmax\license.ctl"で表示されている名前と場所で転送ファイルを作成します。

初めてライセンスを転送する場合には、"コードを転送"オプションは使用できません。次回より、このオプションが使用可能になります。

・ ライセンスを一度エクスポートすると、2台めのワークステーションへフロッピーディスク、e-mail、ftp、ネットワークを使用して転送可能です。

注意:license.ctlをフロッピーで転送しようとして、フロッピーが壊れたり、ファイルがなくなってしまった場合、ベースステーションに戻り、再度ファイルをエクスポートすることができます。エクスポート機能では、同じマシンへの再エクスポートが可能です。


ベースワークステーションから有効なライセンスをインポートする

・ 第2のワークステーションへ行きます。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ ポータブルライセンスユーティリティのダイアログボックスが開いたら、インポートタブを選択します。
・ "転送ファイルを読み込み"オプションをオンにします。(図7参照)


図7 最初の転送以降、ライセンスのエクスポート及びインポートには"コードを転送"オプションを使用可能

・ 必要であれば、"参照"を選択して、ベースワークステーションから転送するlicense.ctlファイルの場所を指定します。
・ "インポート"をクリックして、ライセンスをインポートします。"ライセンスが正常にインポートされました。"というダイアログが表示されます。(図8参照)


図8 第2のワークステーションで3ds maxが使用可能

・ "終了"をクリックし、ポータブルライセンスユーティリティを閉じます。


ベースワークステーションへライセンスをエクスポートして戻す

第2のワークステーションへライセンスを正常にインポートできた場合、後に、ベースワークステーションで使用するためには転送し戻さなくてはなりません。その場合の、手順について説明します。

・ 第2のワークステーションに行きます。
・ Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ ポータブルライセンスユーティリティのダイアログボックスが開いたら、エクスポートタブを選択します。
・ ライセンスツリーのプール部分を開き、ベースワークステーションを選びます。(図9参照)

図9 これでライセンスが元のステーションに戻される

・ "エクスポート"をクリックすると、"エクスポート中"ダイアログボックスが表示されます。(図10参照)

図10 マシン認識コードを必ず確認する。ターゲットシステムとコードが違っている場合、転送をキャンセルする。これより先へ進むと、処理をキャンセルできなくなる。間違ったコードで処理を続けると、3ds maxは動かなくなる。その場合、オーソライゼーションコードの再発行申請が必要。

・ OKをクリックすると、エクスポートタイプの選択画面が表示されます。(図11参照)


図11 ファイルが壊れる心配は無用になる。コードを書き止め、ターゲットシステムへ直接持っていく、または、e-mailする。

・ 転送ボタンをクリックすると、ライセンスは正常にエクスポートされます。


ベースワークステーションへライセンスを転送し戻す

転送コードを書き止めたり、e-mailしてベースワークステーションへ戻したら、コードを入力してライセンスを有効にします。

・ ベースワークステーションへ行きます。
・Windowsのスタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選びます。
・ ポータブルライセンスユーティリティのダイアログボックスが開いたら、インポートタブを選択します。
・ "コードを転送"オプションをオンにします。(図12参照)


図12 転送コードを入力し、ライセンスのインポートが可能な状態

・ "コードを転送"フィールドに第2のワークステーションで生成された転送コードを入力します。
・ "インポート"ボタンをクリックします。

"インポート"をクリックすると、"ベースワークステーションへライセンスが正常に再インポートされました"、という表示がでます。これ以降、第2ワークステーションにライセンスを転送したい場合には、いつでも"コードを転送"オプションを使用することができます。


Tip: ポータブルライセンスユーティリティに関する詳細は、ポータブルライセンスユーティリティの右下角にあるヘルプボタンをクリックしてください。

   
(594) 3ds max 4と5におけるC-DillaファイルのインストールとRuntimeについて 11/20/02
適用バージョン: 3ds max 5、3ds max 4
概要
ここでは、ユーザ権限での制限から生じるエラー16.1.7及びエラー16を回避し、3ds max 4または3ds max 5を適切に起動する方法について説明します。

問題点
自分のコンピュータへユーザでログインすると3ds maxを起動できないが、自分でも自分以外の誰でもがアドミニストレータでログオンすると、3ds maxは問題なく使用できる。システムアドミニストレータとしては、ユーザが3ds maxを使用できるようにしたいが、ユーザにシステムのアドミニストレータ権限を与えたくない。

解決法
ここには、2つの問題が混在しています。まずは、C-Dillaの正しいインストレーション条件から始めます。C-Dillaのインストールに必要な環境は、以下のとおりです。

・ C:\windowsシステムディレクトリへの書き込み権限を持つこと
・ C:\C_DILLA及びC:\C_DILLA\SETUPディレクトリを作成できること
・ C:\C_DILLAフォルダに新しいファイルを作成できること、書き込みできること
・ NTまたはWindows2000の場合、サービスをインストールするには、PCのローカルアドミニストレータ権限でログインしていること
・ Windows98では、CD-ROMドライバの読み込みに関してマイクロソフト側の制限があるため、system.iniファイルが修正可能であること

インストール中に問題が発生する場合、ユーザがローカルのアドミニストレータ権限を持っていない、Cドライブに書き込みプロテクトがかかっている、などインストールが正しく行われない環境にあることが考えられます。

注意:図1のようなEulaエラーが表示される場合があります。この場合は、"インストール中に\eula\adsklicense.iniエラーが起こる"という項をご覧下さい。

図1 クラッシュした後に再インストールを試みるとこのエラーダイアログが表示される場合があります。


次に、3ds max 4又は3ds max 5を適切にインストールした後、ユーザが3ds maxを起動できないという問題を解決しましょう。ユーザによるシステムパラメータの変更を制限したい場合、アドミニストレータはユーザへ与える許可を制限します。この制限によって、NTFSフォーマットのドライブでは3ds maxを起動できなくなり、以下のエラーが表示されます。


図2 エラーメッセージ1:以前のライセンスが検出されました(Previous license detected)


図3 エラーメッセージ2:LMSエラー(16.1.7)


図4 エラーメッセージ3:ライセンスがありません

これらのエラーは、ユーザに対してC:\C_DILLAフォルダ内のファイルへの書き込み及び読み込み権限を制限した結果生じたものです。3ds maxの起動には、C:\C_DILLAフォルダへファイルの書き込み及び読み込みができなくてはなりません。このエラーメッセージを回避し、アクセスを制限されたユーザが3ds maxを使用できるようにするには、C_DILLAの隠しファイルへのアクセス権をユーザに与えます。以下の手順を行ってください。

アクセスを制限されたユーザにC:\C_DILLAへのアクセス権を設定する
まず、隠しフォルダにインストールされているC_DILLAを表示します。デスクトップにあるマイコンピュータのアイコンを右クリックし、開くを選びます。
ツールのプルダウンメニューからフォルダオプションを開き、表示タブを選択します。


図5 フォルダオプションメニュー

・ ファイルとフォルダの表示で"全てのファイルとフォルダを表示する"のラジオボタンを選択し、OKをクリックすると変更が適用され、メニューが閉じられます。
・ これで、CドライブにC_DILLAフォルダが表示されます。フォルダを右クリックし、"プロパティ"を選択します。C_DILLAプロパティ画面が開きます。


図6 C_DILLAプロパティ画面

・セキュリティタブを開き、Everyone又はアクセス権が与えられる特定ユーザを選択し、アクセス許可のチェックボックスで"許可"にチェックを入れます。
・OKをクリックすると、変更が適用され、メニューが閉じられます。


最後に
これで、アドミニストレータはシステムをログオフできます。C:¥C_DILLAへのアクセス権を得たユーザは、3ds maxを問題なく起動、使用できることができます。


   
(472) ポータブルライセンスユーティリティ(PLU)が見つからない 11/20/02
適用バージョン:3ds max 5、3ds max 4
 
概要

スタンドアロンの3ds max 4又は3ds max 5ライセンスを他の3ds maxコンピュータへ移動するには、ポータブルライセンスユーティリティを使用します。このポータブルライセンスユーティリティのアクセス方法について説明します。


解決法

スタートメニューからプログラム>discreet>3ds max>ポータブルライセンスユーティリティを選択します。ポータブルライセンスユーティリティが起動します。

図1 この画面は、3ds max5のものです

 
   
(1094) C-Dillaライセンスの削除及びインストール手順 10/11/02
 
適用バージョン:3ds max 5.x、3ds max 4.x
 
  概要

トラブルシューティングのために、C-Dillaライセンシングソフトウェアの削除が必要になる場合があります。ここでは、C-Dillaソフトウェアの削除及び再インストールの手順について説明します。


C-Dillaソフトウェアに関する注意
Macrovision社のC-Dillaソフトウェアは3ds maxや他のアプリケーションのライセンス管理に使用されます。3ds maxが起動すると、合図がC-Dillaに送られ、C-Dillaはライセンスファイルが存在するかを調べ、存在した場合はそのライセンスが有効なものかを判断します。C-Dillaは、データファイルであるライセンスファイルを探し、その内容を理解します。

このデータファイルは、C-Dillaと一緒にアンインストールされません。ですから、ライセンスを壊したり、削除することなく、C-Dillaソフトウェアはプログラムの削除/追加機能を使って削除することが可能です。


C-Dillaをダウンロードする
C-Dillaソフトウェアは、ディスクリートのウェブサイトからダウンロードできます。

www.discreet.jpのサポートページから3ds maxを選びます。左側のメニューからダウンロードをクリックします。
C-Dillaの最新バージョンをクリックし、ファイルをテンポラリーフォルダ(例えば、c:\temp)にダウンロードします。ダウンロードした場所を忘れないように、メモしておきましょう。

C-Dillaソフトウェアを削除する
以下の手順でC-Dillaソフトウェアを削除します。

起動しているアプリケーションが無いことを確認します。他のアプリケーションが起動してたら、全て終了します。
スタート>設定>コントロールパネルでコントロールパネルを開き、"アプリケーションの追加と削除"をダブルクリックして開きます。
C-Dilla Licence Managementのアンインストールには、アプリケーションリストからC-Dilla Licence Management Systemを選択してハイライトし、変更/削除をクリックします。(図1参照)


図1 Windowsの"アプリケーションの追加と削除"ダイアログ


変更/削除ボタンをクリックすると、CDUNIN16ウィンドウが表示されます。(図2参照)

図2 アンインストールダイアログ


・ Nextをクリックすると削除処理が始まります。
・ 表示される全ての製品を選択します。

注意:ここで削除するのは、ライセンスの有無を読み取るソフトウェアだけで、ライセンスは削除しません。(図3参照)

図3 C-Dillaを使用するソフトウェアのリスト


・ Nextを選択します。
選択した製品のリストが確認のため表示されます。
・ Finishを選択します。(図4参照)

図4 C-Dillaソフトウェアの削除を確認するダイアログ


 全C-Dillaドライバーの削除を最終確認する画面が表示されます。

・Yesを選択します。(図5参照)

図5 ドライバー削除の確認画面


他のアプリケーションがC-Dillaライセンスマネージメントシステムを使用している場合は、ここでYesをクリックします。後で忘れずに、C-Dillaソフトウェアを再インストールします。
ソフトウェアが削除されたら、先にダウンロードし、保存しておいたソフトウェアをインストールします。


C-Dillaソフトウェアをインストールする

・ ダウンロードしたC-Dillaを保存したテンポラリーフォルダをブラウズし、ファイルを解凍します。解凍場所には、テンポラリーフォルダを選択します。
・ テンポラリーフォルダにRTSと名前の付いた新しいフォルダが作られたことを確認します。
・ RTSフォルダを開き、CdSetupを実行します。(図6参照)

図6 RTSフォルダのCdSetupファイル


インストールウィンドウが表示されます。

・ Installを選択します。(図7参照)


図7 C-Dillaソフトウェアのインストールを指示するダイアログ


  インストレーションが自動的に行われます。

・ インストレーションが終了したら、Exitを選択します。(図8参照)

 


図8 セットアップが問題なく終了

・ コンピュータを再起動します。

これで、C-Dilla Licence Managementソフトウェアを使用していたアプリケーションが全て動作可能になります。