ペイントエフェクトレンダリングオプション（Paint Effects Rendering Options）

レンダー設定ウィンドウの Maya ソフトウェア（Maya Software）タブにあるペイントエフェクトレンダリングオプションセクションのオプションは以下のとおりです。オプションは Maya ソフトウェアレンダラ使用時にのみ使うことができます。

ストロークレンダリングの有効化（Enable Stroke Rendering）

このオプションをオンにしてシーンにあるペイントエフェクトストロークをレンダーします。このオプションをオフにすると、シーンはストロークなしでレンダーされます。このオプションはデフォルトでオンに設定されています。

オーバーサンプル（Oversample）

ペイントエフェクトのレンダーを 2 倍の解像度で行い、アンチエイリアシングの質を改善します。

ポストフィルタのオーバーサンプル（Oversample Post Filter）

オーバーサンプリングしたイメージにウェイト付けされたフィルタを適用し、スムージングを改善します。

注:オーバーサンプルとポストフィルタのオーバーサンプルのオプションは、ペイントエフェクトのファーやヘアをレンダリングするときに便利です。なお、新しいブラシタイプ（Brush Type）のメッシュ（Mesh）も、ペイントエフェクトをポリゴンに変換した場合を除き、チューブエッジをアンチエイリアシングするためにオーバーサンプリングの使用を必要とします。

ストロークのみレンダー（Only Render Strokes）

このオプションをオンにしてシーンにあるペイントエフェクトのストロークだけをレンダーします。したがって、シーン内の他のオブジェクトとペイントエフェクトストロークを別々にレンダーし、それらの出力コンポーネントを後で合成することができます。詳細については、ペイントエフェクトのストロークとシーンを個別レンダーする（合成用コンポーネントの作成）を参照してください。

注:ストロークだけをレンダーするときは、デプス（.iff）ファイルの名前をデプスファイルの読み込み（Read This Depth File）フィールドに入力する必要があります。このファイルは空であってもよく、デプス情報を含む必要もありません。

デプスファイルの読み込み（Read This Depth File）

ストロークのみレンダーオプションをオンに設定したときに、レンダリングしたシーンに適用するデプスファイルのパス名を指定します。たとえば、絶対パス名を使用します。

/h/username/rainyday.iff（Linux）c:\username\rainyday.iff（Windows） /username/rainyday.iff（Mac OS X）

一連のイメージファイルを使用してアニメーションをレンダリングする場合は、ファイル名の中でフレーム番号に相当する箇所を # 文字で置き換えます。たとえば、ファイル名が foo.1.iff、foo.2.iff などの場合は、foo.#.iff と入力します。ファイル名が foo.1、foo.2 のような場合は、foo.#. レンダー時には、# 文字が現在のフレーム番号で置き換えられます。

詳細については、ペイントエフェクトのストロークとシーンを個別レンダーする（合成用コンポーネントの作成）を参照してください。

注:合成ソフトウェアを使用してポストプロセスとしてペイントエフェクトストロークを合成するよりも、デプスファイル（デプス情報を含む .iff ファイル）を指定してペイントエフェクト内部で合成処理を実行することを強くお勧めします。ペイントエフェクトでは多層のデプスバッファと RGB バッファを使用してシーンとストロークの合成処理が実行されるため、ポストプロセス合成ソフトウェアを使用した場合よりも画質の高い合成になります。

なお、デプスファイル（デプス情報を含む .iff ファイル）を指定しなかった場合は、シーン内のオブジェクトの背後にあるペイントエフェクトストロークがレンダーされます。デプスファイルとして指定された既存のイメージは上書きされず、別名の出力ファイル名がレンダー設定ウィンドウの最上部に表示されます。