移動先: 概要 戻り値 フラグ MEL の例

概要

promptDialog [-backgroundColor float float float] [-button string] [-cancelButton string] [-defaultButton string] [-dismissString string] [-message string] [-messageAlign string] [-parent string] [-scrollableField boolean] [-text string] [-title string]

promptDialog は「元に戻す」が可能、「照会」が可能、「編集」が不可能です。

promptDialog コマンドは、ユーザに対するメッセージ、応答内容を入力するテキスト フィールド、ダイアログを閉じる場合の不特定数のボタンを含むモーダル ダイアログを作成します。このダイアログは、何かボタンを押したとき、またはウィンドウ メニューから「閉じる」を選ぶと却下されます。ボタンを押した場合は、選択したボタンの名前が返されます。「閉じる」を選んでダイアログを閉じた場合に返される文字列は、-ds/dismissString フラグで指定されます。

引数が指定されていない場合のデフォルト動作は、空の単一のボタン ダイアログを作成するように指定されています。

入力されたテキストを見るには、-tx/text フラグを照会するだけです。

戻り値

stringダイアログを却下する方法を示します。ボタンを押すと、ボタンのラベルが返されます。ダイアログを閉じると、フラグ ds/dismissString の値が返されます。

戻り値の型は照会モードでは照会フラグが基になります。

フラグ

backgroundColor, button, cancelButton, defaultButton, dismissString, message, messageAlign, parent, scrollableField, text, title
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
-title(-t) string create
ダイアログのタイトルです。
-message(-m) string create
ダイアログに表示されるメッセージ テキストです。
-messageAlign(-ma) string create
メッセージを中央、またはにアラインします。
-text(-tx) string createquery
フィールド テキストです。
-scrollableField(-sf) boolean create
デフォルトでは、ダイアログに 1 行のテキスト フィールドが使用されます。 複数行のスクロールできるフィールドにするには、true を指定します。
-button(-b) string createmultiuse
指定した文字列がテキストとして表示されるボタンを作成します。
-defaultButton(-db) string create
Enter キーを押すとデフォルト ボタンがアクティブになります。 このフラグはボタンを作成するのではなく、-b/button フラグで作成されたボタンのうちどれを Enter キーに対応させるかを指定するだけであることに注意してください。
-cancelButton(-cb) string create
Escape キーを押すと取り消しボタンがアクティブになります。 このフラグはボタンを作成するのではなく、-b/button フラグで作成されたボタンのうちどれを Esc キーに対応させるかを指定するだけであることに注意してください。
-dismissString(-ds) string create
ユーザが Window Manager メニューから「閉じる」を選択すると返される文字列です。このフラグが設定されていない場合は、文字列「dismiss」が返されます。
-parent(-p) string create
ダイアログの親ウィンドウを指定します。ダイアログは親ウィンドウの中央に配置され、親ウィンドウの動きにつれて上下します。 デフォルトでは、ダイアログは特定のウィンドウにはペアレント化されておらず、画面の中央に配置されます。
-backgroundColor(-bgc) float float float create
ダイアログのバックグラウンド カラーです。引数は、赤、緑、青のカラー成分に対応しています。それぞれの成分の値は、0.0~1.0 です(Windows のみのフラグです)。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL の例

// Create an OK/Cancel prompt dialog.
//
// +-+---------------------+
// |-|    Rename Object    |
// +-----------------------+
// | Enter Name:           |
// | +-------------------+ |
// | |                   | |
// | |                   | |
// | +-------------------+ |
// +-----------------------+
// | +-------+  +--------+ |
// | |  OK   |  | Cancel | |
// | +-------+  +--------+ |
// +-----------------------+
//
string $text;
string $result = `promptDialog
    -title "Rename Object"
    -message "Enter Name:"
    -button "OK" -button "Cancel"
    -defaultButton "OK" -cancelButton "Cancel"
    -dismissString "Cancel"`;

if ($result == "OK") {
    $text = `promptDialog -query -text`;
}