移動先: 概要 戻り値 フラグ MEL の例

概要

duplicate [-inputConnections] [-instanceLeaf] [-name string] [-parentOnly] [-renameChildren] [-returnRootsOnly] [-smartTransform] [-upstreamNodes] [objects...]

duplicate は「元に戻す」が可能、「照会」が不可能「編集」が不可能です。

指定したオブジェクトが複製されます。オブジェクトを指定しないと、選択したリストが複製されます。

Smart トランスフォーム機能を使用すると、複製間で事前に行われた変換に基づき、複製処理で新しい複製オブジェクトをトランスフォームできます。

例: オブジェクトを複製して別の位置に移動します。スマート複製フラグを使用して再度複製します。このオブジェクトは、前に移動したのと同じ距離だけ、もう一度移動されます。

注: スマート複製間でリストを変更すると、トランスフォーム情報が削除されます。

上流ノード オプションにより、選択したオブジェクトまでのすべての上流ノードの複製が強制されます。上流ノードとは、選択したノードまでのすべてのノードのことです。ディペンデンシー グラフの走査中に別の dagObject が検出された場合は、そのノードとすべての親トランスフォームも複製されます。

inputConnections オプションでは、入力コネクションの複製が、複製されるノードまで強制されます。これは、相互にコネクトした 2 つのノードを、複製するノードとして指定する場合に特に便利です。このような場合は、ノード間のコネクションも複製されます。

関連項目: instance

戻り値

string[]: 作成したオブジェクトの名前。

フラグ

inputConnections, instanceLeaf, name, parentOnly, renameChildren, returnRootsOnly, smartTransform, upstreamNodes
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数型 プロパティ
-name(-n) string create
複製オブジェクトに付ける名前。
-smartTransform(-st) create
最後の変換を記憶し、複製オブジェクトに適用します。
-upstreamNodes(-un) create
選択したノードまでの上流ノード(コネクションも含む)も複製されます。
-inputConnections(-ic) create
複製されるノードの入力コネクションも複製されます。入力側のノードが(-un オプションとは違って)複製されないので、結果的に展開シナリオになることがあります。
-returnRootsOnly(-rr) create
新しい階層のルート ノードのみが返されます。 upstreamNodes フラグと併用すると、結局、上流ノードが省略されます。このフラグは、出力の string[] で返されるもののみを制御し、duplicate コマンドの動作は変更しません。
-renameChildren(-rc) create
階層の子ノードの名前を、固有になるように変更します。
-instanceLeaf(-ilf) create
リーフ DAG ノードをコピーせずにインスタンス化します。
-parentOnly(-po) create
指定した DAG ノードだけを複製し、その子は複製しません。

: コマンドの作成モードで使用可能なフラグ : コマンドの編集モードで使用可能なフラグ
: コマンドの照会モードで使用可能なフラグ : 1 つのコマンドで複数回使用可能なフラグ

MEL の例

  // Create a hierarchy of two spheres;
  sphere -n sphere1; move 3 0 0;
  sphere -n sphere2; move -3 0 0;
  group -n group1 sphere1 sphere2;
  circle -n circle1;

  // Create a duplicate of the group
duplicate group1;
  // Result: group2 sphere1 sphere2 //

  undo; duplicate -rr group1;
  // Result: group2 //

  // Create a row of 4 circles equally spaced using
  // the -smartTransform flag.
duplicate circle1; move 3 0 0; duplicate -st; duplicate -st;

  // Duplicate a sphere along with its input connections.
  // If animCurves were feeding into original transforms of the
  // sphere, they will feed into the duplicated ones also.
  // If the sphere has history (in this case it does),
  // then the history is connected to the duplicate. Note that
  // changing the radius for the makeNurbSphere for the sphere1
  // affects the duplicated sphere.
  //
  duplicate -ic group1|sphere1; move 0 0 0;
  setAttr makeNurbSphere1.radius 2;

  // Duplicate selected objects along with their upstream nodes
  // and connections. This will duplicate the history.
  select group1|sphere2;
duplicate -un;