materials & mapping
(1093) スーパーサンプリング機能を使用した、アニメーションの再生時に表れるテクスチャやアーティファクトのクロール及びフリッカーの修正について 10/18/02
適用バージョン:3ds max 5.x、3ds max 4.x

問題
ここでは、アニメーション再生中に表れるマップやテクスチャの問題を、スーパーサンプリング機能を使って修正する方法について説明します。

概要
はじけ(Splat)、細胞(Cellular)マテリアルなどのマップをオブジェクトに適用すると、アニメーション再生中に、激しいちらつきが現れる場合があります。このようなエフェクトは、カメラが特定のオブジェクトの上移動する時にはっきりと現れます。

解消法
3ds maxのマテリアルエディタでスーパーサンプリング設定を変更または増加します。

マテリアルエディタを開き、問題が発生したマテリアルを選択します。
スーパーサンプリングのロールアウトをクリックして拡大します。デフォルトでは、スーパーサンプリングは、Max 2.5タイプに設定されています。
"サンプラーを使用可能にする"ボックスにチェックを入れ、オンにします。スーパーサンプリング機能をオンにすると、レンダリング時間が長くなるため、デフォルトではオフになっています。(図1参照)


図1 スーパーサンプリング機能のデフォルト設定


・ ドロップダウンリストから、アダプティブホールトンというタイプのスーパーサンプリングを選択します。様々なタイプのスーパーサンプリングを試行錯誤した結果、問題のケースでは、この選択が最適であると判明しています。(図2参照)
・ 品質の値は、0.5のままにします。
・ 問題が発生するシーンのアニメーションを5から10フレーム位レンダリングします。

アニメーションを再生すると、ちらつきの程度が低下していたり、または、完全に消えているのが分かります。もし、変化が見られない場合は、品質値を上げます。本項の最後に添えた、スーパーサンプリング使用前後のイメージをご覧下さい。

異なるスーパーサンプリング設定と品質設定の組合せを試行して、アニメーションのクオリティ向上に挑戦してください。

図2 様々なスーパーサンプリング設定

注意:スーパーサンプリングの品質値を高く設定すればするほど、レンダリングにかかる時間は長くなります。スーパーサンプラー Max 2.5タイプは、3ds max 2.5のオリジナルサンプラーです。新しいスーパーサンプリングタイプでは、テクスチャのちらつきなどをより簡単に解消すると考えられます。

 

スーパーサンプリングの使用前、使用後