Autodesk Media & Entertainment
Sitemap | Products | Training | Resellers | Studio List | Contact
画像が表示されない方は こちら
The Color Magazine

桜の季節、いかがお過ごしでしょうか。このたびオートデスクでは、「カラー」をテーマにしたメールマガジンを発行することになりました。マガジンは、モントリオール本社でカラーサイエンス テクニカルリードを務めるDoug Walkerによる記事を中心にお送りいたします。

Topics
みなさんはASC CDLという言葉を聞いたことがあるだろうか。ASC CDLとは、1つのワークフローにおいて、ベーシックなグレーディング情報についてコミュニケーションする方法を提供するものである。記念すべき「The Color Magazine」の第一弾は、この新しい、興味深いテクノロジーについて紹介する。

CDL、またはカラーディシジョンリストは、ASC (American Society of Cinematographers、米国撮影監督協会) 技術委員会の分科委員会である デジタルインターメディエイト・サブコミッティーによって作成・推奨されており、現在ではAutodesk Lustreを始め、多くのカラーコレクションツールが対応している。ASC CDLは基本的なカラーコレクションの演算子によるリフト、ゲイン、ガンマの計算方法を決定し、一般的なファイルフォーマット(CMX EDL, FlEx, ALE, XML)で演算子がパラメータを共有する方法を提供する。

これによる利点は、シンプルなプライマリのみのスタイル・グレードによるルックの場合、ワークフローを通して、異なるアプリケーション上でも一貫したリフト・ゲイン・ガンマのレンダリングが可能になることだ。例えば、いくつかのポストプロダクション企業(テクニカラー、レーザーパシフィック等)が現在提供しているデジタルデイリーのサービスでは、デイリーのグレードにおけるコミュニケーションでCDLを使用している。シネマトグラファーはビデオによるデイリーの代わりに、プリントフィルムのエミュレーショントランスフォームにCDLを適用するプレイバックシステムを使用して、オンセット(撮影現場)でログイメージをレビューすることができる。このCDLは後にワークフローの中で、Lustre等によるデジタルインターメディエイトでのグレードの出発点として使用されることがある。さらに、CDLのパラメータはシネマトグラファーとデイリーのカラーリストの間のコミュニケーションでも使用される。以前でいうプリンターライトのようなものである。

またGamma & Density社製3cP等のオンセットのルック開発ツールは、CDLのパラメーターセットのように、イメージプロセッシングのインストラクションをルックに付随させてエクスポートする機能を持っている。さらにオンセットのモニタリングデバイスには、CDLに対応したものもある(Cinetalモニター等)。この機能はデジタルシネマカメラで撮影する場合のような、オンセットでリアルタイムにルックを適用したいケースで特に有用である。CDLはその後イメージファイル(またはテープ)と一緒に他のロケーションに送られ、意図したルックを再現するためのコミュニケーションにおいて使用される。

CDLは、次の3つの機能をパラメータ化したものである:Slope (ゲインのようなもの)、Offset (シフト。プリンターライトのようなもの)およびPower (パワー機能。ガンマのようなもの)。これらはそれぞれ1つのパラメータを、RGBのそれぞれのチャネルに割り当てるため、結果として1つのカラーディシジョンにおいて9つの数値を有することになる。チャネル毎に保有する3つのパラメータは、1D LUTに類似した形で定義される。しかしながら、Slope/Offset/Powerによる表示は、パラメータのエンコーディングを目的としており、アプリケーションはこれらの数値を、それぞれのアプリケーションが持つUIに適合した形に変換することができる(例えば、Slope/Offset/Powerをそれぞれリフト/ゲイン/ガンマに変換)。CDLはキー、マスクおよび他のセカンダリ・カラーコレクションが受け持つ領域のものはサポートしていないが、コミッティーは近いうちにサチュレーションコントロールをスペックに追加する予定だ。

ASC CDLは、あくまでカラーコレクションにおけるコミュニケーションのためのものであり、カラーマネージメントを目的にしていないことを認識することは非常に重要である。そこを踏まえないで利用すると、かえって混乱する原因となってしまう恐れがある。例えば、CDLがログイメージとともに使用されるために作成され、後にそのイメージのビデオバージョンに適用させられた場合、期待したルックにはならないのである。単純に、CDLがもしブロードキャストモニター向けに作成された3D LUTとともに使用された場合、そして同じCDLと3D LUTがより広い色再現領域(gamut、ガモット)を持ったディスプレイ(P3モードのデジタルシネマプロジェクタ等)に表示される場合、ルックは一致しない。カラーマネージメントは別途行わなければならないことを理解すれば、こういった間違いも明確に認識できるようになる。

もうひとつ認識しておきたいのは、CDLは3D LUTをビューしているのと同じように、ディスプレイに表示するイメージに適用するものであり、「ベイクイン」するためのものではないことである。オリジナルのピクセルを維持することで、後のデジタルインターメディエイト・グレーディングプロセスにおいてフレキシビリティを持つことができる。例えばLustreは、CDLのインとアウトを簡単に切り替えることができるので、シネマトグラファーによる最初のルックをフルDIグレードと比較することもできる。もちろんワークフローの冒頭部分で、ピクセルにCDLがベイクされてしまったらこれは不可能である。

ASC技術委員会は、共通のカラーコレクションの標準を様々な企業にサポートさせることに成功したと思う。確かに基本的なコントロールしか提供しておらず、またカラーマネージメントに対する配慮が別途必要ではあるが、ASC CDLはシネマトグラファーの意図したルックを、ワークフロー全体を通してコミュニケーションするためのすばらしい手段となっているのである。



オートデスク
カラーサイエンス テクノロジーリード
Doug Walker
 ダグ・ウォーカー

オートデスクのモントリオール本社で、カラーサイエンス テクノロジーリードとして活躍するDoug Walkerは、 以前はコダック社モーションピクチャーディビジョンでシニアプリンシパル・カラーサイエンティストを務めていた。 長年に渡りコダック・リサーチラボおよびプロフェッショナルフォトグラフィー&グラフィックアーツディビジョンでカラーマネージメントの研究開発に従事。 ICC (International Color Consortium、国際カラーコンソーシアム)の設立にも貢献している。
Usercase
2008-03-06

第80回アカデミー賞の受賞作品とノミネート作品を賞賛
Lustreによる撮影賞を含む、オートデスクユーザーアカデミー賞受賞のニュース
2008-02-28

Linuxベース Autodesk® Lustre® 2007 Extension 2を発表
Autodesk® Incinerator® ユーザー向けに、より優れたツール、パフォーマンスおよびワークフローを提供
Usercase

Image courtesy of Rogue Pictures. All Rights Reserved.
柔軟なワークフローで映画の成功を確実にするトレーラーを制作
LaserPacific の予告編制作を、Autodesk Lustre、Autodesk Smoke システムソフトウェアが支えています。
・・・ 続きを読む
Information
Autodesk Lustre
高いインタラクティブ性とパフォーマンスを誇るデジタルグレーディング&カラーコレクションシステム
Autodesk Smoke
SDから2Kまでリアルタイムサポートするオールインワン・クリエイティブエディティング&フィニッシィングシステム

フレキシブルなメディアマネージメント & バックグラウンドI/Oソリューション
お問合わせ

製品についての詳細、デモ、トレーニング等を希望される方はご興味のある製品名、必要事項 (製品名、会社名、部署名、役職、お名前(ふりがな)、電話番号、メールアドレス、住所)を明記のうえお問い合わせお願いいたします。

多くの皆様のリクエストに応え、Systems Magazineにすでにご登録いただいている方にも配信させていただいております。発行は不定期ですが、隔月を予定しております。今後、「こんなトピックを扱って欲しい」等のリクエストや、各種フィードバックはお気軽にこちらまでお送り下さい。
「The Color Magazine」が少しでも皆様のお役に立てるよう努力して参ります。

発信:オートデスク株式会社 メディア&エンターテインメント
© Copyright 2008 Autodesk, Inc. All rights reserved. Legal Notices & Trademarks - Privacy Policy